モラハラ夫に脅された時の対処法を教えてください。
夫に別居を持ちかけると、「お前のせいだと遺書に書いて自殺する」などと脅されました。
どうすれば良いでしょうか。
弁護士などの協力を得て、警察署の生活安全課に登録してもらうなどの準備をしたうえで、黙って別居を断行しましょう。
モラハラ夫の特徴は、被害者であるあなたに異常なまでに執着がある点にあります。
それは、愛情ではありません。
愛情を装ってはいますが、あなたは支配の対象にすぎないのです。
したがって、別居に罪の意識を感じる必要はありません。
まずは、そのことを認識してください。
モラハラ夫は、その異常なまでの執着心から、あなたの別居に対し、あらゆる手段で抵抗してきます。
具体的には、「自殺する」「殺す」などと脅す、泣き落としを行う、土下座するなど、ありとあらゆる手段で、あなたに罪悪感を植え付け、あなたを自分の支配下から離れさせないようにしてきます。
このようなモラハラ夫から別居するには、転居先を知られることなく、黙って別居を断行することが一番です。
別居前の準備
別居まで、表面的には普段どおりの生活を行い、水面下で着々と準備をすすめることがポイントです。
モラハラ夫からの別居をスムーズにすすめるには、弁護士を代理人としてつけることをおすすめいたします。
ポイントは、別居前の水面下での準備段階から、弁護士をつけておくことです。
そのうえで、弁護士に相談しながら、一歩ずつ別居の準備を整えましょう。
モラハラ問題に精通した弁護士であれば、モラハラ夫の手口を理解していますから、モラハラ夫の個別の手口について客観的なアドバイスをすることが可能です。
弁護士がつくことによって、あなたは、モラハラ夫の言動に動揺することなく、準備を進めていくことができるでしょう。
別居の実行
弁護士をつけて、法的な見地からのアドバイスをもらえる体制を整えたら、次に、転居先を確保しましょう。
そして、別居の日程を決めてしまいましょう。
何を持ち出すか、子どもの転校等の手続はどうすればいいか、など考えなければならないことはたくさんあります。
弁護士は、アドバイスをすることは可能ですが、実際に行動しなければならないのは、あなたご自身です。
その意味では、覚悟は必要です。
別居時の注意事項
転居先を知られないために、住民票は異動させないようにしておきましょう。
現在、DVやストーカー等への対策として、一定の要件のもと、加害者が被害者の住民票の閲覧等をできないようにする制度がありますが、100%秘匿できるわけではありません。
過信せず、自分の身は自分で守ることが大切です。
このように、住民票を異動させなかった場合、子どもの通学等に支障がでることが心配かもしれません。
しかし、予め事情を説明して必要な手続きを踏んでおけば、住民票なしでも通学・通園することができるようにできます。
モラハラ夫に脅されたときの対処法でお悩みの方は、モラハラ問題に詳しい弁護士にご相談ください。
また、当事務所は、単に離婚等の交渉だけではなく、まずは別居するためのサポート・プランをご用意しています。
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