配偶者にモラハラをやめてもらうには、どうしたらいいですか?
被害者にできることは、まずは加害者と物理的な距離をおくことです。
被害者の方は、何とかすれば、加害者がよくなってくれるという幻想を抱きます。
しかし、モラハラは、アルコール依存症や薬物依存症と同じでなかなか治りません。
そして、あなたが加害者の側にいる限り、あなたに対するモラハラが止むことはありません。
加害者がモラハラを止めないのは、そのことが自分にとって快感だからです。
自分の言いなりとなるパートナーを従えることで、加害者は優越感に浸ります。
自分が特別な存在であると感じているのです。
そして、加害者は、職場等、社会生活において、何か不快なことがあると、あなたを攻撃することとで、イライラを解消します。
つまり、加害者は、「あなたに対して暴力(言葉の暴力)を振るう」という行為に依存して生活しているのです。
このような依存症は、周囲がどれだけ静止しても、止むことはありません。
加害者がモラハラを止めることがあるとしたら、まずは本人の強い反省が不可欠です。
「自分がパートナーを深く傷つけてきた」ということを認識して心の底から反省しなければなりません。加害者にとっては自分の重大な欠点に向き合うという苦痛を伴います。
そして、加害者に身についている価値観、行動様式をすべて見直すこと、すなわち、加害者は別人にならなければなりません。加害者にとっては禁断症状にも似た葛藤と苦悩を伴います。
したがって、加害者がモラハラを止めるのは、よほどの覚悟と努力が必要となります。
これまで加害者は、あなたに依存してきました。
そのあなたが加害者の側にいると、加害者はいつまでたっても、立ち直ることはできません。
物理的に依存の対象を遠ざけることが不可欠なのです。
そして、専門家の適切なサポートを受けなければ、立ち直ることはできません。
なお、当事務所では、このようなモラハラ被害に苦しむ方のために、別居サポートをご用意しています。
>> 別居サポートについて、くわしくはこちらをごらんください。
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