弁護士 本村安宏
すべてのクライアントを幸福へと導く
- 弁護士
- ITパスポート
- 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
DVモラハラ問題へのスタンス
誰しも、結婚するときは離婚をすることを考えないことがほとんどです。
そのため、夫婦仲が悪化し、いざ離婚の文字が頭に浮かんだとき、何をどうすればよいのかわからないことと思います。
今後の生活のこと、お金の問題、お子さんがいらっしゃる方にとっては親権、養育費、これからの親子関係など、考えなければならないことはたくさんあります。
インターネットが普及した今日では、検索すればある程度のことはわかるかもしれません。しかし、離婚案件はまさに十人十色で、それぞれの夫婦にそれぞれの個別事情が存在します。インターネットで得た情報が、必ずしも自分に当てはまるとは限りません。
そういった個別の事情をひとつひとつ紐解いていき、解決に向けていくことは容易ではありません。そんなときこそ、私たち弁護士にご相談いただきたいと考えています。どこに解決すべき問題があるのか明確にし、その問題解決に向けてもっとも近道になる方法は何なのか。それをお伝えすることが私たち弁護士の役目です。
私が離婚案件に対応していくなかで念頭に置いていることがあります。それは、「相手に勝つこと」ではなく「相手に負けないこと」です。
離婚問題が表面化すると、夫婦間の対立感情が強くなっていくのはやむを得ないことです。もちろん、法的に認められた権利は主張していくべきです。
しかし、自分が離婚のために向かうべきゴールを見失い、勝つことだけを考えて自分の主張ばかりに固執してしまうと、相手の対立感情を強めてしまい、かえって解決までの時間を長引かせることになってしまいます。
そのため、お悩みの方それぞれにとって何が一番よいのか、それを一緒に考えていくことが大事だと考えています。
DVのご相談で問題となることが多いのは、
①暴力を受けたが、病院に行かなかった(診断書が取れない)、写真を撮っていなかった(傷が治癒してしまったため証拠写真がない)、
②言葉の暴力を受けたが、録音をしていない、
といった点です。
①についてお伝えしたいのは、
どのような理由があっても許される暴力はないということです。
暴力を受けたときは、迷わず病院へ行ってください。
②については、残念ながら、言葉の暴力をDVと捉える風潮がまだまだ根付いていないのが現実です。
しかし、我慢する必要はまったくありません。
我慢の限界を迎える前に、まずは相手と離れることをお勧めしています。
さらにもう1点お伝えしたいのは、DVの被害者は女性だけではないということです。
男性でも辛い思いをしている方はたくさんいます。
しかし、どうしても「男性は強い、女性は弱い」という一般論だけで、男性被害者の存在が安易に見過ごされている現実があります。
また、男性被害者の多くが、妻からの言葉の暴力を受けているケースが多い印象です。
このようなケースでは、社会の一般論によって被害の声が圧殺されないためにも、録音することを強くお勧めしています。
DVは性別を問わず、許されざる行為です。一日でも早く安心した生活ができるよう、一歩を踏み出すためのみなさんの一助になればと考えています。
注力分野
●個人分野 離婚問題
●企業分野 IT関連分野・労務問題
経歴
●久留米大学附設高等学校 卒業
●九州大学法学部 卒業
●九州大学法科大学院 卒業
●最高裁判所 司法修習修了
●デイライト法律事務所 入所
所属
●福岡県弁護士会
資格等
●ITパスポート試験 合格
●3級ファイナンシャルプランニング技能士
執筆
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